COOCAN人探訪 >第6回 石彫作家 松崎勝美さん

「モノ」と「ヒト」との素敵な関係を訪ねて COOCAN人探訪 クゥカンジンタンボウ

汚れて苔むしても、変わらずそこにいる。そんな生命感が石の魅力。

色が変わっても、
汚れてもいいのだとおっしゃっていますが。

■松崎
実は盲人の方にも楽しんでいただくために、
個展では、作品に点字のプレートを付けています。
「I LOVE YOU」と書いてあるのですが、
どうぞ、手で触って鑑賞してくださいというメッセージです。
先ほど会話を楽しんでくださいと、言いましたが、
使ってくださいという意味でもあります。
生活の必需品、食器とかといっしょ、です。
道具ですね。私の作品はそうあるべき、と思っています。

うれしい時、悩んでいるときにも、眺める、
会話する、触る、撫でる。
日々のこころの活動に、使える道具だと。
石という素材は、100年…それ以上に、カタチが変わりません。
色が変わっても、汚れても、それは劣化と呼ばない。

よく、固いし重いし、大変ですね、と言われます。
確かに、彫っていると埃は出ますし、騒音もします。
だから、こんな山の中でやっているんですが。(笑)

私は石彫だけでなく、木版画もやります。土もいじります。
京都の有名料亭さんで、作庭も手がけました。

元来、ものづくりが好きなんで、
素材は何でもいいのかもしれないです。
で、感じるのは木であれ、土であれ、大変なのは一緒ですよ。
でもやっぱり、石です。
出来上がるまでは、自由じゃないけど、
触れて、撫でて、使い込んでも変わらない。
そんな生命感というか、存在のエネルギーというか、
そこが、石の魅力だと思います。

色が変わっても、汚れても、この子らと過ごした時間が、
作品を磨いてくれるんだ、
と思っていただければ、うれしいですね。

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~個展のお知らせ~
2013年、梅が咲く頃、大阪にて個展を開催されます。
松崎さんの作品を実際に、「触って、見て、感じて」みてください。
~情景が情感を生む~第10回記念 松崎勝美石彫展
◇2013/2/27(Wed)~3/5(Tue) ◇阪急うめだ本店7階美術画廊
石彫家 松崎勝美
OFFICIAL HP:http://www.matsuzakikatsuyoshi.com/
CONTACT:matsuzakikatsuyoshi@ybb.ne.jp

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