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COOCAN人探訪 >第2回 神戸芸術工科大学 ファッションデザイン学科 教授 見寺貞子さん

「モノ」と「ヒト」との素敵な関係を訪ねて COOCAN人探訪 クゥカンジンタンボウ

さまざまなプロジェクトを通して、学ぶ、実践する、神戸芸術工科大学の「ユニバーサルデザイン」

■見寺
ユニバーサルファッションを学ぶには、
現場を知り体験することが大切。
お年寄りや障がい者の生活の中に入っていく中で
知ることが多いですね。
例えば、一般の親子や障がい者の方が描いた絵を、
服に仕上げる。
これでモノをつくる楽しさを学び、
デザインを通じて生まれる人と人との繋がりの大切さを知りました。
企業とのコラボレーションでは、さまざまな課題に直面し、
デザインビジネスの難しさを実感できたと思います。

ファッションデザインは、
決してキャンパスの中だけでは学べないですね。
今、私のプロジェクトでは、休日の朝、畑に出るのです!
そう、農業の実践です。
学生有氏たちと午前中畑仕事をして、収穫した野菜でランチをして、
戻ってきます。
そこで、学生たちは畑仕事の服をもっと機能的に
お洒落にすることを考えます。
料理もするわけですから、
台所仕事には、どんな服がいいのかも考えるわけです。
感性だけではデザインは出来ないと、教えています。
活動して現場を知り、学ぶ。これが大事だと。
まぁ、みんなと楽しんでいますし、
農業は、今の私の"趣味"ですね。

神戸芸術工科大学ファッションデザイン学科では、これからの日本の社会・経済構造が「ユニバーサル」を視点に変化していく中、デザインを目指す学生たちにとって、ユニバーサルデザインは必要不可欠なテーマであると考えられています。

そこで、見寺先生の指導の下、さまざまなワークショップやプロジェクトを立上げ、教授と学生、さらには市民や事業者も参加した実践的なフィールドで、キャンパスの中だけでは学ぶことの出来ないユニバーサルデザインと、それを踏まえたデザインビジネスを学んでいます。

神戸芸術工科大学
http://www.kobe-du.ac.jp/
〒651-2196
神戸市西区学園西町8-1-1
TEL:078-794-2112

1 ちびたんプロジェクト<Tシャツ> 2 even art project(イーブン アート プロジェクト)<スカート>

3 4 「みっくすさいだー」プロジェクト<ランチタイムバック>

1 ちびたんプロジェクト<Tシャツ> プロデューサー:韓 先林 幼稚園児と保護者に描いてもらった絵やメッセージを、学生たちがTシャツに仕上げたプロジェクト。親子の大切な思い出を形にすることで、デザインを通じた心の繋がりを知りました。

2 even art project(イーブン アート プロジェクト)<スカート> 障がいのある人にボタンやアップリケを刺繍してもらったり、それらを素材にした衣服デザインも提案。

3 4 「みっくすさいだー」プロジェクト<ランチタイムバック> プロデューサー:柊 伸江 「みっくすさいだー」は知的障がいを持つ青年が描いた絵を用いてデザインし、学生たちが商品化にまで取組んだ雑貨のブランド。

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